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【オトナの外来】「電車でスマホ」はうつ病予備軍? 情報氾濫の中で「気を使わない」ことが効果的な予防法

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【オトナの外来】
「電車でスマホ」はうつ病予備軍? 情報氾濫の中で「気を使わない」ことが効果的な予防法

歩きながらスマートフォンを操作する女性。実は「うつ病予備軍」かも? 歩きながらスマートフォンを操作する女性。実は「うつ病予備軍」かも?

 うつ病は、主に医師が患者から情報を得て診断します。身体的な病気があるわけではなく、2週間以上にわたって気分が落ち込んだり、何事にも興味がわかない、楽しめないなどの症状が続き、社会生活に支障をきたすことが国際的な基準となっています。しかし、この基準は曖昧で結局は担当した医師の経験で判断されることが多いようです。

 うつ病診断の厄介な点は客観的な指標がないことです。

 高血圧なら診察室の収縮期血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHg以上、糖尿病なら空腹時血糖が126mg/dlまたはHbA1cが6.5%以上と決められていますので、医師の経験で診断がぶれることはありません。もちろん、患者さんの状態に応じて、食事指導や投薬など治療に若干の差はあるようですが、診断には明確な線引きがあります。

 がんなどの悪性腫瘍は超音波、CT、MRIなどである程度予想がつき、生検などの組織検査で診断します。組織検査では時に専門家で意見が分かれることもありますが、それでもおおむね一致します。

 一方、精神疾患では最初に診断した医師が「うつ病」と診断しても、次の医師が「不安障害」や「適応障害」と診断することもあります。もちろん患者さんの申告がその時々で微妙に違うことも影響しますが、医師の主観的な判断で診断が決まるのでこのようなことがよく起こります。

 うつ病を客観的に診断するために血液検査や画像検査から特徴的な所見を見つけようと研究されていますが、いまだに決定的な指標はありません。うつ病の診断に決定的な指標がないことからわかるように、今でもうつ病の原因は実ははっきりわかっていないのです。

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