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【浪速風】カストロ氏と米国のif(11月28日)

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【浪速風】
カストロ氏と米国のif(11月28日)

2002年5月、メーデー集会で演説するキューバのフィデル・カストロ国家評議会議長(ロイター=共同) 2002年5月、メーデー集会で演説するキューバのフィデル・カストロ国家評議会議長(ロイター=共同)

 歴史にif(もし)はないが…。キューバ革命を成し遂げたフィデル・カストロ氏は1960年9月、国連総会に乗り込んだ。高級ホテルで法外な宿泊料を請求されたため、キューバ代表団は国連本部の芝生にテントを張り、治安の悪いハーレムの安宿に移った。そこへソ連のフルシチョフ首相が訪ねた。

 ▼国連総会での演説は、米国を帝国主義と非難して、総会史上最長の4時間半にも及んだ。米政府は今度はキューバ機を差し押さえたが、カストロ氏はソ連が提供した飛行機で帰国した。出迎えた国民に「米国は冷たい敵意のある国である。ニューヨークは迫害の都市である」と語った。

 ▼そうした印象が反米へと駆り立て、社会主義国家を宣言、核戦争の緊張を高めたキューバ危機へと続く。革命直後は米国との関係を維持しようと考えていたという。もし、ニューヨークで友好的に迎えられていたら。それでも若き革命家が独裁者になったことに変わりはあるまいが。

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