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“日の丸創薬”進む産学連携 塩野義製薬と徳島大、脳卒中後遺症のまひ軽減薬を共同開発へ

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“日の丸創薬”進む産学連携 塩野義製薬と徳島大、脳卒中後遺症のまひ軽減薬を共同開発へ

製薬業界の産学連携の取り組み 製薬業界の産学連携の取り組み

 塩野義製薬は24日、脳卒中の後遺症であるまひを軽減させる薬の開発をめぐり、特許を持つ徳島大学との間で独占的に製造販売する契約を結んだと発表した。平成31年にも臨床試験を開始し、早ければ37年ごろの承認を目指す。(安田奈緒美、阿部佐知子)

 ボツリヌス菌由来の毒素を使った治療の国内第一人者、梶龍兒・徳島大教授らが進める新型毒素の研究を基に、塩野義が製品化を進める。ボツリヌス毒素には、脳卒中後の手足のまひや硬直を緩和させる効果があり、徳島大が特許を持つ新型毒素は安全性、有効性に優れているという。

 国内の脳卒中の患者は約280万人と推計され、同社は将来的な国内市場規模を約100億円と見ている。世界での製造販売も視野に入れる。

外部のアイデア「現代の新薬創出の必然」

 製薬業界が大学や研究機関と連携して新薬開発を目指す「産学連携」が加速している。24日、徳島大との契約を発表した塩野義製薬の手代木功社長は、「(大学の)優れた研究を、企業の開発力で製品化すれば、日本発の新薬を世界で展開することができる」と産学連携の可能性を強調した。

 塩野義は平成19年に社外の研究機関からアイデアを公募する「オープンイノベーション」の取り組みを始めるなど、産学連携を推進してきた。手代木社長は「1社のみで開発を行うのは難しくなっている。外部からアイデアを取り入れるのは現代の新薬創出の必然」と指摘する。

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