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【夕焼けエッセー】ベビーパジャマ

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【夕焼けエッセー】
ベビーパジャマ

 46年も前のことです。昼寝から機嫌よく目覚めた次女を、前向きに抱っこして階段を2、3段下りたとき、グラッと頭が前のめりに…。とっさにパジャマのパンツをつかみました。

 抱き方のいいかげんさを大いに反省し、あのとき、ボタンの糸がゆるんでいたら、あるいはゴムだけのパジャマだったらと考えると、その当時はもちろん、今でも思い出すと、生きた心地はいたしません。

 そのパジャマは、主人の会社の上司から出産祝いにいただいたものでした。色はサーモンピンク、2個のボタンで上下をつなぐ、とてもシンプルなものでした。

 当時、子供の衣類は手作りやお下がりがほとんどで、わが家ではそのパジャマは上等品の一つでした。

 今放送されている、NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の主人公のモデルとなった女性が創業した会社の品であったことを、最近知りました。縫製はもちろん、ボタン付けにいたるまで、行き届いた配慮がされた品だったのでしょう。

 これからのドラマの展開も楽しみです。日本で作られるいろいろな製品のすばらしさを誇りに思います。これからも安全性の確かさを守り続けていただきたいものです。

 その娘は、今、医者として元気に働いています。

 大江章子(75) 岡山県倉敷市

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