産経WEST

小児慢性疲労症候群の治療に道、報酬低いと脳の活性が低下 理研など発表

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


小児慢性疲労症候群の治療に道、報酬低いと脳の活性が低下 理研など発表

 不登校の原因の一つとされる小児慢性疲労症候群(CCFS)について、患者が報酬の低い作業を行った場合、学習意欲などに作用する神経伝達物質「ドーパミン」を分泌する脳内の「線条体」が活性化していないことが分かり、理化学研究所(神戸市)や大阪市立大などの研究グループが15日、発表した。理研の水野敬上級研究員は「報酬感の低さが学習意欲の低下につながっていることが分かった。今後、ドーパミンに着目した治療法が検討できる」としている。

 CCFSは慢性的な疲労や朝に起きられないなどの睡眠障害が3カ月以上続く。全国に12万人以上いる不登校の児童生徒の多くが発症しているとされるが、根本的な治療法は見つかっていない。

 研究グループは、小学6年~高校1年のCCFS患者13人と健常者13人を対象に、90~390円の金銭報酬を伴うカードゲームを複数回実施。報酬が高い回と低い回を無作為に行い、その間の脳内の血流量を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で測定した。

 その結果、健常者は報酬額に関わらず線条体が活性化したが、CCFS患者は報酬が低いほど線条体が活動していなかった。また、患者の疲労度が高いほど線条体の活性は低下した。

関連ニュース

「ただの疲れ」は勘違い 日常生活困難になる慢性疲労症候群…医者も理解足らず、啓発活動進む

「産経WEST」のランキング