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【衝撃事件の核心】おなじみ「かに道楽」商標権バトル勃発 「道頓堀のシンボル」の〝敵〟は愛知のかまぼこ…どっちに軍配?

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【衝撃事件の核心】
おなじみ「かに道楽」商標権バトル勃発 「道頓堀のシンボル」の〝敵〟は愛知のかまぼこ…どっちに軍配?

「かに道楽」の商標権をめぐって法廷バトルが勃発した。大阪・道頓堀のシンボルである巨大なカニ看板で知られるカニ料理専門店「かに道楽」が、同じ名称のかまぼこを販売している愛知県の老舗練り物会社を提訴した 「かに道楽」の商標権をめぐって法廷バトルが勃発した。大阪・道頓堀のシンボルである巨大なカニ看板で知られるカニ料理専門店「かに道楽」が、同じ名称のかまぼこを販売している愛知県の老舗練り物会社を提訴した

 大塚教授によると、例えばA社が昔から使っているロゴマークを、B社が後から商標登録の出願をした場合、A社の先使用権が認められるためには、B社の出願時点で、すでにそのロゴがA社のものだとある程度広く知られていなければならないという。重要な要件として、「そこそこ有名だった」(大塚教授)という「周知性」が必要とされるわけだ。

 これを今回の訴訟に当てはめると、「かまぼこ・かに道楽」の販売時期が昭和45年だったと仮定して先使用権が認定されるには、同47年に「かに道楽」側が商標登録の出願をした時点で「かまぼこ・かに道楽」がどこまで周知されていたかがポイントになる。

 大塚教授は「過去の判例からみても、1つの県内だけでなく、隣接するいくつかの県にまたがって『大体知られている』ぐらいじゃないといけない」というが、果たして…。

カニ看板では過去に和解も

 「かに道楽」では35年前にも、そっくりの動くカニ看板を使っていた飲食チェーンと法廷闘争に発展した経緯がある。

 大阪地裁は昭和62年、「かに道楽」の看板は「大阪のシンボルとして知られ、客が混同する恐れがある」として飲食チェーン側に看板撤去や損害賠償の支払いを命じた。

 控訴審の大阪高裁は和解を勧告。平成元年、飲食チェーン側が看板のカニを「かに道楽」と同じマツバガニではなく、タラバガニに変更することで和解が成立している。

 今回問題となっているのは、あの看板ではなく「かに道楽」という名前そのもの。訴訟の行方に注目したい。

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