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名古屋の滑り台は「富士山」形? 180キロも離れた地で多数設置されているのはなぜ?

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名古屋の滑り台は「富士山」形? 180キロも離れた地で多数設置されているのはなぜ?

名古屋市の公園にある富士山の形をした滑り台 名古屋市の公園にある富士山の形をした滑り台

 中村さんは大学で公園設計を学んでいた頃から山の形をした滑り台を構想していた。市役所で遊具設計を任されるようになり、同僚と作業を進めていくうち「単独峰」「末広がり」というコンセプトから富士山を模したデザインを生み出した。

 高度成長期の区画整理で市内各地に設けられた公園に次々と造られた富士山滑り台。すっかり魅了されているのが、愛知県津島市の牛田吉幸さん(46)だ。15年かけ、愛知、岐阜、三重県内の130カ所以上の滑り台を撮りためてきた。「似ているけれど一つ一つ違う。造り手の美意識が入り込むのかな」と口調に深い愛情がにじむ。

 安全性の問題からコンクリート製遊具は次第に減っており、富士山滑り台も99年を最後に造られなくなった。

 ひびが入るなど経年劣化も進むが、新しい動きも。多くの滑り台を造ってきた内田工業(名古屋市)が、ウレタンなどの柔らかい素材で造ることができないか研究を進めているのだ。「子どもたちに愛されてきた存在。新しい形で残して行ければ」。常務取締役の小久保裕生さん(54)が頼もしい言葉を聞かせてくれた。

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