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【経済裏読み】「三木谷構想」が吉 プロ野球で進むボールパーク化、来季は楽天、DeNAが躍進?

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【経済裏読み】
「三木谷構想」が吉 プロ野球で進むボールパーク化、来季は楽天、DeNAが躍進?

コボスタ宮城のレフトスタンド後方にある観覧車。球場のランドマークになっている(土谷創造撮影) コボスタ宮城のレフトスタンド後方にある観覧車。球場のランドマークになっている(土谷創造撮影)

 平成28年のプロ野球は大幅に入場者数を増やした。試合中継がテレビの地上波からはほとんど姿を消し、「野球離れ」が叫ばれて久しいが、スタジアムには多くのファンが詰めかけた。各球団があの手この手で、女性や親子連れなど新たなファン層を開拓した結果だ。そのコンセプトは「ボールパーク」。いまや野球場は試合を観るだけでなく、当たり前にグルメや買い物も楽しめる場所になっており、この環境がチームの成績を後押ししているという見方も出ている。

 今季の入場者数はセ・パ両リーグとも史上最多を記録した。セは1384万9千人を集め、昨季より33万8千人増え、パは1113万3千人で40万7千人の増だった。1試合平均で見ると、5年前の23年のセは2万7297人、パは2万2634人だったが、今季はそれぞれ3万2282人、2万5950人を集め、セは約5千人、パは約3千人も増やしている。

 12球団のうち、史上最多を記録したのが楽天、DeNA、広島。この3球団に共通するのは、ドーム球場ではない本拠地の「ボールパーク化」が進んでいることだ。ボールパークとはプレーを観戦するだけでなく、娯楽施設の設置やイベント実施などで、球場そのものに集客力をつける米国流のスタイルだ。

 なかでも熱心なのが楽天。本拠地のコボスタ宮城(仙台市)は、もはや遊園地かライブ会場といってもいい。ことし5月、左翼スタンド後方に高さ36メートルの観覧車をオープンさせた。8月にはメリーゴーラウンドやテラスカフェも登場。観覧車は1日2千人以上が乗車する日もあるという。球場そのものも熱い。パナソニックグループから大型LEDビジョンのスコアボード、映像送出システムの納入を受け、スタンドのファンはリプレーはもちろん、選手のデータやSNSに投稿されたメッセージなどを映し出す。これらの事業費は約30億円。決してファンを飽きさせない。

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