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がん治療薬効く患者判別へ…「オプジーボ」新たな作用メカニズム発見 京大チーム

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がん治療薬効く患者判別へ…「オプジーボ」新たな作用メカニズム発見 京大チーム

 がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)について、ほくろのがん「メラノーマ(悪性黒色腫)」の患者に効果がある新たなメカニズムを発見したと、京都大大学院医学研究科の大塚篤司・院内講師らの研究チームが23日付の国際科学誌に発表した。

 研究チームによると、オプジーボの治療効果があったメラノーマ患者を調べたところ、血液中のリンパ球の一種「Th9細胞」が増殖したことが分かった。さらに、メラノーマを患うマウスの実験で、Th9細胞が作り出す分子がメラノーマの進展を抑え、がん細胞を破壊する作用があることを確認したとしている。

 研究チームによると、メラノーマ患者は日本人で10万人に1~2人の割合がいるとされる。一方、一般的に、オプジーボが効くメラノーマ患者は全体の約3割程度。残り約7割は薬の効果がないという。

 チームの大塚院内講師は、Th9細胞の増殖状況を確認することで「オプジーボが効く患者を判別でき、国の医療費削減につながる可能性もある」と指摘。今後、肺がんなど他のがん患者も今回のメカニズムが作用するか検証する。

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