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大阪拘置所元収容者の男性に催涙スプレーの使用、「違法」認める 大阪地裁

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大阪拘置所元収容者の男性に催涙スプレーの使用、「違法」認める 大阪地裁

 大阪拘置所で副看守長から催涙スプレーを噴射され、精神的苦痛を受けたとして、元収容者の男性(51)=大阪市=が国に約150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、大阪地裁であった。比嘉一美裁判長は、スプレー使用が許されるような急迫した状況ではなかったとして、国に5万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は大阪拘置所に勾留中の平成23年2月、いったん受け取った信書を職員に回収されたことに抗議。興奮して大声を出し続けたことから保護室へ収容されたが、連行の際に刑務官の足を蹴ったため、副看守長が男性の顔に催涙スプレーを約1秒間噴射した。

 比嘉裁判長は判決理由で、男性が当時、2人の刑務官に両腕を抱えられるなど、十分に制圧された状態だったと指摘。「事態が急迫していたとは認められず、予告なしに催涙スプレーを使用した行為は必要限度を超えている」とした。そのうえで精神的苦痛の慰謝料として5万円が相当とした。

 大阪拘置所は「内容を精査し、今後の対応を検討する」としている。

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