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【虎のソナタ】若ゴイに伝授された「黒田の教え」

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【虎のソナタ】
若ゴイに伝授された「黒田の教え」

広島・黒田が引退を発表。会場には多くの報道陣が詰めかけた 広島・黒田が引退を発表。会場には多くの報道陣が詰めかけた

 広島・黒田博樹が引退を表明しました。

 「ええ男やった」

 2006年に広島担当だった整理部デスク矢田雅邦が、テレビのニュース速報を見ながらタメ息をついています。

 06年9月5日、チームが長崎遠征(ヤクルト戦)に出ていたとき、広島に残って休みをとっていた矢田は「若手の練習でも見るか」と考え、大野の室内練習場に出かけました。するとそこに遠征に出ているはずの黒田がいたのです。「なぜここに?」。答えてくれません。矢田は、長崎にいる某投手コーチに電話をかけました。すると、「理由は…言えん」。

 故障以外に考えられない。もう一度食い下がりましたが、無言。矢田は、口が軽い某若手選手をつかまえて、ようやく「右肘が痛いらしいです」と聞き出します。それだけでは原稿にできないから、さらにしつこく黒田に聞きました。また無言。だめか…と途方にくれたときです。

 練習場から引き揚げる黒田が、愛車のハンドルを握ると突然、矢田に向かって右腕をあげ、顔をしかめてみせながら肘をスリスリ。『黒田右肘痛リタイア』の記事ができあがった瞬間でした。

 主力の先輩野手に、血相を変えて食ってかかったこともあったそうです。若手投手がメッタ打ちされて2桁失点で大敗した試合後、「長い試合じゃったのぉ」。その若手投手に聞こえるように毒づいた先輩に詰め寄って大げんかになりました。熱い男気は昔も今も変わりません。

 メジャーから復帰2年目の今季、黒田は積極的に若手にアドバイスしてきました。野村には、自身が登板前に必ず36球を投げ、後半の18球は一回の投球をイメージして内外角に投げ分けている調整方法を伝授。これを参考にして、野村は立ち上がりの悪さが解消されたといいます。

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