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【from社会部】ダイオキシン問題と2つの町長選 有権者が望んだ「完全無害化」

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【from社会部】
ダイオキシン問題と2つの町長選 有権者が望んだ「完全無害化」

 大阪府最北端の能勢町に入ると、稲穂が実るのどかな田園風景が広がった。今月、和歌山から大阪に異動してきたばかり。大阪市内の高層ビルが立ち並ぶ風景に圧倒され、地下街では道に迷う日々だが、同じ府内とは思えないような自然豊かな風景に緊張がほぐれた。

 だが、その町はダイオキシン廃棄物の最終処分をめぐる問題に揺れる現場でもあった。

 経緯は19年前にさかのぼる。

 平成9年に能勢町のごみ焼却施設から高濃度ダイオキシン類が検出された。施設は解体されたものの、大量のダイオキシン類を含む廃棄物が残され、施設を運営していた豊能、能勢両町でつくる豊能郡環境施設組合が今年2月、このうちの一部を神戸市に無断で埋め立て処分。その事実が今年7月に発覚した。

 組合は廃棄物を撤去することで神戸市と合意。8月末に豊能町内の仮置き場に廃棄物を移した。だが、あくまで「仮置き場」とされ、その保管期間も今月末に迫っているのだ。

 問題を受け、9月25日に投開票された豊能町長選では、出馬した4人がいずれもダイオキシン問題の解決を訴え、激戦の末、元職の池田勇夫氏(77)が「完全無害化」を訴え返り咲いた。

 能勢町でも、今月16日に投開票された町長選で、新人の上森一成氏(56)が「廃棄物の完全無害化」を訴え、現職をわずか174票の僅差で破って初当選した。

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