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「おせっかいの輪」広げて 視覚障害者の転落防止

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「おせっかいの輪」広げて 視覚障害者の転落防止

男性が特急電車に接触し死亡事故のあった現場付近=16日午後、大阪府柏原市の近鉄河内国分駅  男性が特急電車に接触し死亡事故のあった現場付近=16日午後、大阪府柏原市の近鉄河内国分駅 

 大阪府柏原市で16日、視覚障害のある男性が駅ホームから転落、電車にはねられて死亡した。同様の事故は後を絶たず、ホームドア設置など対策が急務だ。ただ周囲が危険を知らせれば防げる事故もある。日本盲人会連合(東京)総合相談室長で全盲の工藤正一さん(67)は「声掛けを『おせっかい』とためらう人もいるが、命を救うこと。輪が広がってほしい」と話す。手助けのこつを聞いた。

 8月、東京メトロ銀座線青山一丁目駅で盲導犬を連れた男性が転落し死亡した事故。駅員は直前、男性に放送で「下がってください」と呼び掛けていた。だが工藤さんは「『危ない』と声を掛けられただけでは、自分のことだと認識できない」と指摘する。

 自身も2度、ホームから転落し、手首の骨や鎖骨を折った。背後で電車が到着した音を自分が待つ電車だと思い込み、車両に進むつもりで線路に身を乗り出したこともある。

 「なるべく近づき、『白杖をお持ちの方』『盲導犬をお連れの方』など、自分だと分かるように声を掛けてもらいたい。緊急時は体を押さえ、引っ張ってでも危ないと知らせてほしい」と話す。

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