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邪馬台国VS狗奴国のはざまで独自路線か 彦根・稲部遺跡、交通の要衝で交易繁栄物語る

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邪馬台国VS狗奴国のはざまで独自路線か 彦根・稲部遺跡、交通の要衝で交易繁栄物語る

 国内最大級の大型建物跡と鍛冶工房跡とみられる遺構が見つかり、17日に滋賀県彦根市教委が発表した同市の稲部遺跡。今回の調査からは、東日本と西日本をつなぐ交通の要衝という近江の立地を生かし、鉄と交易で栄えた小国家があったことをうかがわせる。

 遺跡があるのは、北陸、東海への分岐点となるJR米原駅から約15キロ南西の地点。船が使える琵琶湖も約4キロの距離だ。遺跡からは東海や北陸、山陰の土器も出土しており、各地との交流の要になっていたことがうかがえる。

 発見された鍛冶工房跡が最盛期を迎えたとみられるのは、弥生時代末-古墳時代初頭。邪馬台国や、敵対する狗奴国(くなこく)が成立しつつあった倭国の形成期で、武器や道具の素材が石から鉄へと変わり、鉄の入手が勢力を左右した時代だった。

 当時、鉄素材は朝鮮半島から輸入したとされ、越前(福井県)の土器も出土していることなどから、独自に日本海ルートで入手していた可能性があるという。

 大阪大学大学院文学研究科の福永伸哉教授(日本考古学)は、邪馬台国が奈良、狗奴国は東海地方にあったと推定した上で、中間に位置しているため「双方を見ながらキャスチングボートを握ろうと独自路線を歩んだのかもしれない」と推測する。

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