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【出前講義@関学】なぜシャープは鴻海に買収されたのか 日の丸家電“失敗の本質”

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【出前講義@関学】
なぜシャープは鴻海に買収されたのか 日の丸家電“失敗の本質”

 液晶テレビを初めて世界に送り出したシャープが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収された、とのニュースは多くの人を驚かせた。経営危機の末ではあるが、日本の大手電機メーカーで外資の傘下に入るのは初めてだ。シャープ以外の日本の電機メーカーも、低価格競争に巻き込まれ家電事業は苦戦。各社とも収益性の高い企業間取引(BtoB)へのシフトを鮮明にしている。“日の丸家電”の時代は終わったのだろうか。本紙記者が関西学院大学への「出前講義」で解説した。

液晶の急伸と挫折

 20世紀最後の年、2000年に液晶テレビを世界で初めて売り出し、一世を風靡(ふうび)した「液晶のシャープ」。女優の吉永小百合さんを起用したCMは、「20世紀に置いてゆくもの」としてブラウン管テレビを風呂敷に包み、「21世紀に持ってゆくもの」として液晶テレビを紹介し、時代の変化を印象づけた。

 シャープの首脳陣が確信したように、液晶テレビの需要は拡大。国内では地上デジタル放送への切り替え特需がシャープのテレビ販売を押し上げ、世界中のテレビも液晶テレビに置き替わっていった。

 シャープは、売り上げの約3割を「液晶」で稼ぐようになった。堺市に巨額を投じ世界最大の液晶パネル工場を建設。「オンリーワン」を目指した。

 しかし、韓国サムスン電子やLG、中国新興メーカーが通貨安を追い風に猛追し、液晶パネル市場で価格競争が激化。シャープの目算は狂った。

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