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【熊本地震半年 子供たちは今(上)】テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

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【熊本地震半年 子供たちは今(上)】
テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。 自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。

 兵庫教育大の冨永良喜教授(臨床心理学)によると、被災半年は親の生活ストレスが高まる時期で、子供らも敏感に察知し不安になるという。「心のつぶやきを推し量りながら話を聞いてあげることが大切。『地震が来てもこうすれば大丈夫だ』とする安心の根拠を示す必要もある」

 愛花ちゃんも、今でも深夜に寝言で「逃げなきゃ」と叫んで泣き出すこともあるというが、同級生が毎朝、自宅に寄って一緒に登校してくれたことをきっかけに、1人で家を出られるようになった。「揺れるのが、怖かったんだ」。もどかしそうな表情を浮かべながらも、感情を振り返られるようにもなっている。

 「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」。久美子さんは、普段通りに接し、見守っていく考えだ。

 ◇ 

 最大震度7の揺れが2度も襲い、4千回を超える有感の余震が観測された熊本地震は、子供たちの心や取り巻く環境に少なからず影響を与えた。14日で前震から半年。子供たちの「今」を見つめた。

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