産経WEST

【熊本地震半年 子供たちは今(上)】テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【熊本地震半年 子供たちは今(上)】
テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。 自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。

 兆候は4月16日の本震直後から表れた。堤さん方のマンションも目立った損傷はなかったが、長男は、家族と別の部屋に行きたがらず、歯磨きやトイレも家族の同伴を求めた。智子さんは「一時的なもの」と思ったが、5月9日に小学校が再開した後も長男の1人を怖がる言動は続いた。

 半年が経過した今も、余震の日は風呂に入りたがらない。智子さんは「あれだけのことがあったのだから仕方ない」と現実を受け止めるが「大人になるまでに克服できるのだろうか…」と不安ものぞかせる。

    ■ □ ■   

 熊本市教委が市立の全小中学校137校の計6万1039人を対象に実施した9月の「心とからだの健康観察」調査では、「食欲がない」などとして、カウンセリングが必要と判断されたのは828人。7月の調査に比べ331人減少したが、新たに必要とされた人も396人いた。市は、中長期的な支援が必要だとして、スクールカウンセラーの増員などを行うという。

 地震が子供に与える影響は、過去にも指摘されている。平成7年の阪神大震災で産経新聞が、半年時に小中学生528人を対象に行った調査でも「地震が怖い」「怖い夢を見る」と答えたのは4割に上った。

続きを読む

関連トピックス

関連ニュース

【熊本地震半年 子供たちは今(中)】転校に間借り校舎…環境一変の児童にストレス「みんなで遊ぶことも少なくなった」

「産経WEST」のランキング