産経WEST

【熊本地震半年 子供たちは今(上)】テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【熊本地震半年 子供たちは今(上)】
テーブルの下に眠り、1人で外出もできない… 激震2度癒えぬ心 母、恐怖心克服「ゆっくりでいい」

自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。 自宅で母、福野久美子さんとくつろぐ愛花ちゃん。久美子さんは「ゆっくりでいいので恐怖心を克服していってほしい」と語る。

 わずか6歳の小さな胸にどれほどの傷をつけたのだろうか。熊本市南区の会社員、福野久美子さん(40)は、テレビゲームで遊ぶ、長女の小学1年、愛花ちゃん(6)に視線を送りながら、思わず考え込む日々を送る。

 「今日は(ゲームを)やらない約束でしょう」。ふとわれに返る久美子さんに、愛花ちゃんは負けずに言い返す。「やるの。やるの」。母娘のやりとりは、熊本地震前と一切変わらないが、以前の娘の姿には、まだ完全に戻っていない。

    ■ □ ■   

 地震では、自宅の壁にひびが入る程度で済んだが、愛花ちゃんは、明らかな恐怖の反応を示した。震災直後で余震が続く中、テーブルの下に布団を敷いて眠るようになった。学校が再開される5月9日の直前には、夜に高熱を出し、肺炎に。「怖い怖い」。愛花ちゃんは、こう繰り返すばかりだった。

 肺炎が完治し、登校の日を迎えた際も、玄関前で胸を指さし「ここのへんが苦しい。学校に行けない気がする」と訴えた。久美子さんが付き添い、校門前までたどり着いたが、愛花ちゃんは大粒の涙を流して立ちすくんだ。

 担任によると、震災後はこうした児童が散見されるようになったという。

    ■ □ ■   

 熊本市中央区の堤智子さん(45)の小学4年の長男(9)は、極端に1人になることを嫌うようになった。

続きを読む

関連トピックス

関連ニュース

【熊本地震半年 子供たちは今(中)】転校に間借り校舎…環境一変の児童にストレス「みんなで遊ぶことも少なくなった」

「産経WEST」のランキング