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【熊本地震半年】
「前向きに生き、復興遂げた姿を報告したい」熊本市で慰霊祭
熊本地震の発生から半年がたち、熊本市は15日、同市中央区で、犠牲者を悼む慰霊祭を開いた。遺族や市民らが黙祷(もくとう)をささげ、被災地の復興を誓い合った。
大西一史市長は「希望あふれた豊かな熊本を築くため、全身全霊を尽くすことを固く誓う」とあいさつ。
遺族代表として、4月14日の前震の後から車中泊を余儀なくされ、16日の本震の直後に亡くなった津崎操さん=当時(89)=の長女、冨永真由美さん(57)=同市中央区=がお別れの言葉を述べた。冨永さんは「地震で人も町もひどく傷ついた。修復にはまだまだ長い年月がかかるでしょう。前向きに生き、見事に復興を遂げた熊本の姿を(母や犠牲者に)報告したい」と誓った。