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【熊本地震半年】倒壊家屋今もそのまま、離散集落も…「なんでこんなことになってしまったのか」

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【熊本地震半年】
倒壊家屋今もそのまま、離散集落も…「なんでこんなことになってしまったのか」

全壊した自宅に残していた愛犬をなでる尾方勝子さん(右)=熊本県益城町寺迫 全壊した自宅に残していた愛犬をなでる尾方勝子さん(右)=熊本県益城町寺迫

 益城町は、町内の約1万戸のうち半数以上が全半壊した。崩れた建物が当時のままの姿で無数に残り、傾いた電柱や崩れた石垣なども目につく。一部で倒壊家屋の解体作業は始まっているが、尾方さん夫妻のように、生活再建のめどが立たない住民も多い。

 同町議会の稲田忠則議長(67)は、「アンケートなどで8割以上の町民が『益城に残りたい』と言ってくれている。まずは被災家屋の解体撤去を一刻も早く進めたい。これからが本番だ」と打ち明けた。

 村中心部とは寸断

 山あいの集落に、付近の道路を行き来するトラックのエンジン音と、道路工事の音だけが響いていた。

 土砂崩れや家屋の倒壊で多数の死者を出した南阿蘇村では今も山間部で通行止めの箇所が残る。中でも立野地区は、国道の阿蘇大橋が崩落した影響で村中心部と寸断、今も断水が続く。

 加えて6月には、大雨による土砂崩れが複数発生。村は避難勧告を継続し、住んでいた約340世帯のほとんどが、村外での生活を余儀なくされている。復旧のめどは立っていない。

 自宅前の畑の草刈りで戻ってきていた女性(81)は、「地震で家は潰れずに済んだけど、近所の友達とも離ればなれになった。生まれてからずっと、ここで生きてきた。なんでこんなことになってしまったのか」と涙ぐんだ。

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