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【竹島を考える】ソウル大で学んだドイツ人青年が日本の大学で教える「正しい歴史認識」とは 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
ソウル大で学んだドイツ人青年が日本の大学で教える「正しい歴史認識」とは 下條正男・拓殖大教授

慰安婦問題での日韓合意に基づく「和解・癒やし財団」の設立に反対し、記者会見場に乱入した韓国の市民団体メンバー。今につながる日韓の歴史問題の根底には竹島問題がある=7月28日、ソウル(共同) 慰安婦問題での日韓合意に基づく「和解・癒やし財団」の設立に反対し、記者会見場に乱入した韓国の市民団体メンバー。今につながる日韓の歴史問題の根底には竹島問題がある=7月28日、ソウル(共同)

 従って、「過去の清算」の対象は、日本による戦前の朝鮮統治ではない。竹島問題である。竹島問題を通じて形成された「歴史認識」によって、戦前の朝鮮統治が糾弾の標的にされるという、本末転倒の現象が起きているからだ。

 日本の教壇に立つドイツの青年教師は、この歴史的事実をどのように理解するのだろうか。「日本の学生たちに正しい東アジアの歴史認識」を教えるのであれば、竹島問題によって生じた「歴史認識」についても究明すべきである。

 戦後の日韓の蹉跌(さてつ)は、韓国政府が竹島を侵奪したことから始まるからだ。その最初のボタンの掛け違いを直さない限り、日韓の“不愉快な関係”はいつまでも続く。

朴教授の勇気ある提言

 2011年、韓国の朴裕河教授(パク・ユハ=世宗大学校日本文学科教授)が『和解のために』を刊行し、教科書問題、慰安婦問題、靖国問題、竹島問題をテーマにその解決策を模索した。

 だが、日韓の歴史問題の根底に竹島問題が存在する事実には触れていない。それは、朴先生が歴史学者ではなく、日本語の先生だからであろうが、残念な一点である。

 ただ日韓の関連著書を紹介し、双方の見解を客観的に見ようとする姿勢には敬意を表したい。一般的に韓国側には、日本側の見解を一切認めず、また知ろうともしない傾向が強いからだ。その精神土壌の中で、韓国側にとって不都合となる日本側の主張を紹介し、問題解決に向けて提言をするのは勇気がいる。

竹島は日本が国家かどうか見極める問題

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