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【役に立つマーケティング戦略(2)】爆買いしなくなった中国人観光客 ニーズを満たすには 高知工科大経済・マネジメント学群教授 永島正康さん

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【役に立つマーケティング戦略(2)】
爆買いしなくなった中国人観光客 ニーズを満たすには 高知工科大経済・マネジメント学群教授 永島正康さん

中国人観光客を取り込むため、地方ならではの工夫が求められている=大阪市・道頓堀 中国人観光客を取り込むため、地方ならではの工夫が求められている=大阪市・道頓堀

 「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」。高知県に来る客船としては過去最大の16・8万トンのクルーズ船が今年6月29日、高知新港に寄港した。乗客は乗員を含めると6千人以上。ほとんどが中国籍だった。

 こうした中国人観光客による爆買ツアーには、高い購買力に期待がかかる。しかしながら、高知の場合、首都圏などの複数の港に立ち寄り、家電、百貨店、ドラッグストアなどで買い物を済ませたあと寄港するスケジュールになっており、どこまで高知の観光振興につながったのか疑問も残る。では、今後、高知として、この中国人観光客による爆買いツアーにどう対応していけばよいのか。大きな視点、未来、適合というマーケティング戦略の3つの枠組みを使って、この問いに対する答えを考えたい。

 まず、中国人観光客の動向について、大きな観点から2つのことを見ていこう。1つ目は、なぜ中国人観光客による爆買いなのかについて考えてみる。爆買いを支える要因は、「円安による割安感」「日本の商品の高品質・高性能に対する憧れ」「中国の税制による内外価格差(中国で買うより、日本で買って持ち帰った方が安いということ)」の3点である。しかしながら、昨年まで続いていた円安傾向は、ここに来て円高に振れているし、税制に関しても、中国政府がこの4月に海外購入品に対する関税の引き上げを実施(中国国内での消費促進が目的)している。

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