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【熊本地震半年】「阿蘇で学んでほしい」東海大生が魅力発信 キャンパス2年閉鎖も「進学希望増えれば」

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【熊本地震半年】
「阿蘇で学んでほしい」東海大生が魅力発信 キャンパス2年閉鎖も「進学希望増えれば」

震災前の東海大阿蘇キャンパスのことを語り合う前田啓太さん(左)と下川仁美さん=10月4日、熊本市東区 震災前の東海大阿蘇キャンパスのことを語り合う前田啓太さん(左)と下川仁美さん=10月4日、熊本市東区

 震災前、阿蘇で学ぶ親友だった2人は「あんな大自然の中のキャンパス、どこ探してもない。自慢だった」。それぞれの活動は、その思いを次代に“継承”したいからだった。

 地震は、阿蘇キャンパスに通う学生3人の尊い生命を奪った。阿蘇は学生アパートが点在し「学生村」と呼ばれていたが、多数が倒壊。住民との交流は活発で村全体が身内のようだったが、その絆を奪った。

 地震後、農学部などの学生千人は熊本キャンパスへの移転を余儀なくされ、授業は7月からようやく再開。前田さんは被災を免れた熊本市内の実家から、下川さんは新たに借りたアパートからそれぞれ熊本キャンパスに通う。

 遅れを取り戻すため、8月中旬までは毎日のリポート課題と1コマ135分授業をこなした。限られた時間の中での授業だったが、阿蘇の友人らと再び学べる喜びが大きかったという。

 ただ、2人とも鳥のさえずりが聞こえる阿蘇の雄大な自然が恋しくなるときがある。

 授業で、病気にかかった植物を採取するよう言われた際、下川さんは不審者扱いされながら構内を探し歩いた。「阿蘇なら広い畑があり、こんな苦労しなかった」。涙がこぼれそうになった。今はアパートの隣人が男性か女性かさえ分からない。

 阿蘇キャンパス再開のめどは立っていない。大家との連絡も途絶えがちだ。「このままでは阿蘇が忘れられてしまう」との不安も尽きない。その焦燥感がいまの活動につながっている。

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