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【銀幕裏の声】米を席捲したカワサキのポリスバイク、“欠陥”の濡れ衣で敗訴も起死回生の逆転劇…“サムライ”と呼ばれた男(下)

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【銀幕裏の声】
米を席捲したカワサキのポリスバイク、“欠陥”の濡れ衣で敗訴も起死回生の逆転劇…“サムライ”と呼ばれた男(下)

最新のニンジャ、サーキット仕様のカワサキ「Ninja H2R」は百合草さんが目指した“世界最速”への情熱を受け継ぐマシンだ 最新のニンジャ、サーキット仕様のカワサキ「Ninja H2R」は百合草さんが目指した“世界最速”への情熱を受け継ぐマシンだ

 もし、カワサキエンジン搭載のクライスラー製スポーツカーが販売されていたら、現在の世界の自動車メーカーの勢力地図は違った形になっていただろう。

 百合草さんはアイアコッカ氏とも親交が厚く、「なぜ彼は計画を中止したのでしょうか? Z1などのバイク技術が、四輪にどう生かせていたか-と想像すると残念でなりません」と百合草さんはつぶやいた。

夢はバイクから航空機へ

 長年、バイクの研究・開発、米国での販売などに尽力した百合草さんは平成5年、川重取締役となり、航空宇宙事業本部副本部長兼ジェットエンジン事業部長に就任する。

 「私は航空機を作るために入社したのです…」。血気盛んな新入社員の頃、上司に申し出た百合草さんのこの熱い思いを会社はずっと忘れていなかったのだ。

 昨年初飛行に成功した国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発には、その中心となった三菱航空機の他、企業の垣根を越えた“オールジャパン”の技術力が結集されている。そこには、「日本航空宇宙学会」関西支部長や「日本航空機エンジン協会」理事などを務め、日本の航空機産業の発展に長年尽力し、そしてYS11の設計者の一人、土井武夫の遺志を受け継ぎ、誰よりも航空機を愛してきた男、百合草さんの智恵が生かされている。

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