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【銀幕裏の声】米を席捲したカワサキのポリスバイク、“欠陥”の濡れ衣で敗訴も起死回生の逆転劇…“サムライ”と呼ばれた男(下)

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【銀幕裏の声】
米を席捲したカワサキのポリスバイク、“欠陥”の濡れ衣で敗訴も起死回生の逆転劇…“サムライ”と呼ばれた男(下)

最新のニンジャ、サーキット仕様のカワサキ「Ninja H2R」は百合草さんが目指した“世界最速”への情熱を受け継ぐマシンだ 最新のニンジャ、サーキット仕様のカワサキ「Ninja H2R」は百合草さんが目指した“世界最速”への情熱を受け継ぐマシンだ

 「しかし、彼らは経費を浮かそうと、バイクが壊れるまでメンテナンスしていなかった事実が分かってきたのです」

 いくらタイヤが摩耗しようと、チェーンが傷つこうと、故障する限界までメンテナンスを怠っていたのだ。白バイはいつ転倒してもおかしくない状況で、高速運転で逃走車両を追跡するなど過酷な業務を行っていた。

 百合草さんたちは約1年の調査で、これらの結果をまとめ同局へ提出した。その結果、“欠陥バイク”の汚名は返上。リコールも免れ、巨額の損害賠償の危機も回避された。

クライスラー&カワサキ製 “幻”のスポーツカー秘話

 米国のバイク市場で“世界最速”の名をほしいままにしたカワサキの大型バイク。その性能に、ある巨大自動車メーカーが目をつけた。

 「実はクライスラー社から、カワサキのエンジンを積んだ小型スポーツカーを共同で開発できないか、と提案してきたのです」

 1985年当時、日米を代表する技術力を誇る両メーカーによる夢の高性能小型スポーツカーの共同開発計画が進んでいたというのだ-。百合草さんはカワサキ側代表として何度もクライスラー側と交渉を重ね、急ピッチでテストカーの開発は進められたという。

 「第一次のプロトタイプカーが完成。私も試乗しましたが、若者向けの優れたコンパクトカーでしたよ」と百合草さんが明かす。

 しかし、突然、クライスラー側は新車の開発を中止し、計画は幻に終わる。当時、クライスラー側で新型スポーツカーの開発に最も熱心だったスパーリック社長が、アイアコッカ会長との意見の相違で退社したのが原因とされているが、真相は不明だ。

期待の星MRJ開発にも百合草さんの智恵

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