産経WEST

【おやじが行く】絶滅寸前? イマドキ薪火で焼くお好み焼き、昭和の味がする…神戸の「高砂」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【おやじが行く】
絶滅寸前? イマドキ薪火で焼くお好み焼き、昭和の味がする…神戸の「高砂」

「おやじが行く」イラスト 神戸「高砂」 「おやじが行く」イラスト 神戸「高砂」

 関西にお好み焼き屋はそれこそ星の数ほどあるが、さすがに今時、薪火で焼く店というのはほとんどないだろう。

 神戸市兵庫区にある「高砂」。この店では開業以来、50年以上、ガスではなく薪を燃料にお好み焼きを焼き続けている。切り盛りするのは、親戚(しんせき)関係にあるという谷喜代子さん(69)と安田和子さん(88)の2人だ。

 昭和の時代そのままの風情を残した店は、メーンの鉄板カウンターと8人掛けの大きめの鉄板席があるだけで、15人も入らない。こんなんで商売になるのかと心配になるが、「持ち帰りのお客さんが多いねん」と谷さん。そういう事情も、薪を使い続けている理由のひとつだが、それはひとまず置いて、まずはお好み焼きだ。

 安くてボリューム満点で一番人気だというチャンポンもだん(700円)を注文。ここのお好み焼きは基本的にはキャベツを細かく刻み生地に混ぜ込んで焼く普通の関西風だが、これはクレープのように鉄板に薄く広げた生地の上に味をつけた焼きそばを載せる“神戸流”だ。

 谷さんは生地を丸く鉄板に広げた横で、イカ、エビ、タコ、牛スジ(日によっては豚肉)入りの大盛り焼きそばを手際よく作り、それを生地の上に載せ、上から生地を軽くかけてひっくり返した。そして再びひっくり返してソース、刻んだ青ネギをかけて「はい、お待ち」。この間3、4分。早っ! 全然待ってないんですけど…。

 「火力が強いから焼く時間を短縮できるし、同時にたくさん焼ける。薪のいいところといったら、それぐらいかな」。谷さんはそういって笑うが、普通のお好み焼き以上に表面はカリッとしていて、もちろん中身はふわっ。ところどころにいい具合の焦げがあって、これがまた香ばしいのだ。

続きを読む

関連ニュース

【おやじが行く】どて煮ゴロッ&卵トロッの「浪花オムライス」 味噌とケチャップの意外な相性の良さ

「産経WEST」のランキング