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石綿肺患者が国と「スピード」和解 大阪地裁

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石綿肺患者が国と「スピード」和解 大阪地裁

 大阪府河内長野市のアスベスト(石綿)製品製造会社の工場で働き、石綿肺を患った元従業員、坂尾正次さん(83)が国に損害賠償を求めた訴訟は23日、国が請求通り約600万円を支払う内容で、大阪地裁(山地修裁判長)で和解が成立した。6月に訴訟を起こしてから約3カ月半、2回の審理での早期和解となった。坂尾さんの代理人を務める「アスベスト訴訟弁護団」が同日、大阪市内で会見して明らかにした。

 弁護団によると、坂尾さんは石綿肺の中でも軽度で合併症がなく、労災の補償対象外。国側は労災対象外でも訴訟を通じて和解に応じる方針を示しているが、石綿に暴露した就労状況について本人や同僚の証言を詳細に求める傾向があり、和解までに1年ほどの期間を要するケースが一般的だったという。

 今回の訴訟では、工場に勤務していたことが分かる年金記録と、就業期間や業務内容を記した証明書を提出すると、国側が和解の意向を伝えてきた。

 弁護団の竹薮豊弁護士は「国は被災者に過度な負担となる立証を求めなかった。迅速な解決姿勢として評価できる」と話した。

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