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【エンタメよもやま話】ハッカーはいちゃもん、中国人はゲロを吐く… 史上最高のスパイ映画「ジェイソン・ボーン」が描くプライバシー崩壊社会の恐ろしさとは…

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【エンタメよもやま話】
ハッカーはいちゃもん、中国人はゲロを吐く… 史上最高のスパイ映画「ジェイソン・ボーン」が描くプライバシー崩壊社会の恐ろしさとは…

スパイ映画のあり方を変えたボーン・シリーズ最新作「ジェイソン・ボーン」。最も危険な元CIAの工作員ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)があり得ないスパイ技術とアクションを披露する… 2016年10月7日(金)TOHOシネマズ 梅田 他全国ロードショー ©Universal Pictures スパイ映画のあり方を変えたボーン・シリーズ最新作「ジェイソン・ボーン」。最も危険な元CIAの工作員ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)があり得ないスパイ技術とアクションを披露する… 2016年10月7日(金)TOHOシネマズ 梅田 他全国ロードショー ©Universal Pictures

リアルなのはアクションだけじゃない

 以前の本コラムで、米当局はここ数年、犯罪捜査の過程で、他人の携帯電話やスマホをハッキングし、勝手に遠隔操作して盗聴器に使う「ローヴィング・バグ」という裏技を使っているとご紹介しましたが、これはその“応用版”ですね。

 それだけではありません。極力ネタバレは控えますが、今年2月、米連邦捜査局(FBI)が米アップルに対し、アイフォーンのデータ保護のための暗号を解除するバックドア(裏口)を作れと命じ、裁判所からも暗号の解除命令を出させたにも関わらず、アップル側がそれを拒否した一件(今年2月17日付米紙ワシントン・ポストなど)や、2014年3月、米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、NSAといった米当局側が、ネットを介して市民の私生活などを監視する行為についてバラク・オバマ大統領に電話で抗議した一件(14年3月14日付米CNN電子版など)を想起させる展開も…。

 つまり、大手ネット企業を国家権力によって屈服させ、個人のプライバシーを丸裸にし、情報を一元管理しようという政府の企みにさらされ、為す術もない現代社会の危機的な状況をも活写しているといってもいいでしょう。

 加えて、CIA内部の世代間闘争といった人間臭いドラマの要素もはらんでおり、当然ながら単なる情報戦では終わっていません。

 というわけで、ヒリヒリするような緊張感とリアル過ぎる物語展開&描写、そして前代未聞のカーチェイスを含む人間離れしたボーンのアクションが怒濤(どとう)のごとく迫り来る作風なのですが、あまりにスリリングなサイバースパイ活動の描写に、欧米ではハッカーやコンピューターおたくがいちゃもんを付け始めています。

ハッカーたちにツッコまれても、本物の手口は晒せない?

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