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【富山市議政活費不正】「全額使ってもらわないと困る」「前払い」…政活費悪癖の蔓延が浮き彫りに

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【富山市議政活費不正】
「全額使ってもらわないと困る」「前払い」…政活費悪癖の蔓延が浮き彫りに

市議6人の辞職を許可した富山市議会本会議。空席も目立った=21日午前、富山市(鈴木俊輔撮影) 市議6人の辞職を許可した富山市議会本会議。空席も目立った=21日午前、富山市(鈴木俊輔撮影)

 富山県市両議会の政務活動費不正問題は、21日にも新たに県議1人が辞職願を提出するなど、両議会の辞職者は計12人となった。辞職議員らの言動から浮かび上がるのは「使い切り」や「前払い」といった政活費に関する悪癖が蔓延していた実態。根底にあるのは政活費が公金であるという意識の低さで、専門家からは「今回の問題は氷山の一角だ」との指摘も出ている。

 「全額使ってもらわないと困る」

 富山市議会共産党会派の代表は約2年前、自民党会派の市議からこう告げられた。「政活費(の支給額)を上げたいが、余らせる会派があると『今の額では足りない』といえない」などという趣旨の説明を受けたという。

 同市議会では議員1人あたり年180万円の政活費が各会派に支払われ、一定の人数を超える会派にはさらに額が上乗せされる。余った分は市に返還する必要があるものの、平成27年度は全会派が全額使い切っていた。

 自民市議の発言は以前、共産が一部を返還していたことを指したものだが、当時は兵庫県議による不正が社会問題となっており、引き上げ論は立ち消えになった。

 実際、辞職した自民の元市議は「もらったものは使い切ろうという考えが会派内にあった」と明かす。

 自民会派では、自身に割り当てられた政活費を使い切った議員が、残額に余裕のある同僚から融通してもらうのが常態化。会派全体で余剰が出ないよう調整し、それでも余るときには架空・水増し請求をしていたとみられる。

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