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【関西の議論】“買い物弱者”支えた花屋・70歳女性の孤独死 「高齢者が高齢者の世話をする見本」と惜しまれ

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【関西の議論】
“買い物弱者”支えた花屋・70歳女性の孤独死 「高齢者が高齢者の世話をする見本」と惜しまれ

花屋を営むかたわら地域活動にも積極的だった山本民子さん(右)=和歌山市(住民提供、平成2年10月) 花屋を営むかたわら地域活動にも積極的だった山本民子さん(右)=和歌山市(住民提供、平成2年10月)

 山本さんはその頃あまり体調がよくなかったという。「身体の調子が悪いと話していた。あれだけ病院に行くよう勧めたのに…」。近くのたこ焼き店の女性は悔やんだ。

悲しみの声広がる

 山本さんのミニスーパーが閉店し、常連だった近くの90代の女性は現在、別居する息子家族に買い物を頼んでいるという。「山本さんは『ほしいものがあったら電話して。朝に仕入れておくよ』といつも気を配ってくれた。悩みごとも聞いてくれて、お世話になったよ」。女性はこう話し、目を細めた。

 手押し車を押しながら近くを歩いていた70代の女性も「7歳も年下なのにお姉さんみたいな存在だった。いつも元気づけられていたが、もうお店が開くことはないなんて…」と肩を落とした。

 生前に表彰されたり、活動が取り上げられたりすることはなかったが、山本さんの地道な努力は、1人暮らしのお年寄りの生活を支えてきた。通夜には常連客のほか、お菓子をもらうなどしてかわいがられた近所の子供たちの家族、仕入れ先だった農家などが集まったという。

増える買い物弱者

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