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「スーパーで窃盗」誤認逮捕で県に賠償命令 「捜査不十分」と岡山地裁

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「スーパーで窃盗」誤認逮捕で県に賠償命令 「捜査不十分」と岡山地裁

 窃盗容疑で岡山県警に誤認逮捕された同県津山市の70代男性が不当な拘束で精神的苦痛を受けたなどとして、国と県に計約275万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、岡山地裁は21日、県に約55万円の支払いを命じた。国への請求は退けた。

 曳野久男裁判長は判決理由で、県警が犯行現場とされたスーパーの防犯カメラの映像を確認しなかった点や、全面否認にもかかわらず周辺への事情聴取など当時の裏付けをしなかったことに触れ「警察官の対応として著しく不適当で不十分」と指摘。過失による違法な逮捕と判断した。

 一方、国の責任は逮捕状を出した裁判官が不当な目的を持っていた事情はないとして否定した。

 判決によると、男性は平成25年6月、同県鏡野町のスーパーで育毛剤を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された。男性の妻の証言でアリバイが証明されたが、釈放まで約10時間半拘束された。

 男性は判決後「全てではないが主張が一部認められてほっとした。警察はいいかげんに捜査せず、誤認逮捕がないようにしてほしい」と語った。

 岡山県警監察課は「改めて関係者におわび申し上げる。今後の対応については判決内容を検討して決めたい」としている。

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