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【橋本奈実の芸能なで読み】生き急いだつもりが生き延びて…“お姉さん度”増したCoccoが新アルバムに込めた「生存者」魂

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【橋本奈実の芸能なで読み】
生き急いだつもりが生き延びて…“お姉さん度”増したCoccoが新アルバムに込めた「生存者」魂

ニューアルバム「アダンバレエ」を発売したCoccoさん=大阪市北区のFM802(門井聡撮影) ニューアルバム「アダンバレエ」を発売したCoccoさん=大阪市北区のFM802(門井聡撮影)

ルーツ・沖縄 東京暮らしで感じた温度差

 楽曲は常に自身の中で鳴り続けているという。「でも女優でいけるかもと思って、無視し続けたのが1年10カ月の期間(笑)。だけど、鳴り続けてわさわさしてきて。レコーディングはそれを外に出す作業。だから産みの苦しみ、というのはないんです。創作をしていないから」

 収録された楽曲「花も咲いたよな」は、映画「リップ-」のクライマックスの場面の撮影を箱根でしていたときから、自身の中で鳴っていた。「帰り道の夕暮れがとてもきれいで。歩きながら、帰りのロケバスの中でも歌っていた歌。そうだ、(黒木)華ちゃんに言うの忘れていたな。言わなきゃ」とほほえむ。「映画の経験が、アルバムに投影されている気がしますね」

 また楽曲「楽園」は、自身のルーツである故郷・沖縄への思いを歌った。1996年のデビューから約20年。当時、「沖縄の力になるために外に出なくては」という思いを持って東京に出た。東京で暮らすうち、沖縄を報じるニュースの少なさと人々の“温度差”を痛感したという。

 「沖縄にいたときは、沖縄が抱える問題を世界中が知っていると思っていた。沖縄の人はSOSが届くと信じているが、つかんだ蜘蛛の糸が切れる繰り返し。いつも果たされない約束を夢見て待っている」

 それでもきっと山を動かせると思ってやってきた。「でも私が闘い始めた時に生まれた子供も20歳となって、同じ問題と闘っている。自分たちの世代で終わらせられなかった罪悪感、無力感が全部楽園に入っているんだろうなと思う」

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