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【おおさか新発見】造船場跡地をアートで再生…見学ツアーに200人参加「すみのえアート・ビート」

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【おおさか新発見】
造船場跡地をアートで再生…見学ツアーに200人参加「すみのえアート・ビート」

原寸大の船の図面を書くための原図室は4階にある 原寸大の船の図面を書くための原図室は4階にある

 見学ツアーを行う「住之江のまち案内ボランティアの会」によると、名村造船所の創業は明治44年。第一次大戦で造船ブームが起き、木津川沿いには名村、佐野安、藤永田といった造船所が誕生した。第二次大戦を経てピーク時には、関連企業も含め、約2万人が働いていたという。従って正解は(3)。

 しかし、大型船の需要が増え、川幅の狭い木津川沿いでの建造が困難になったため、名村造船所は佐賀・伊万里に移転。昭和54年に完全撤退し、同時に街も衰退していった。

 跡地を巡るミニツアーでは普段立ち入ることができないエリアも見学できるとあって200人近くが参加した。旧事務所棟の3階には社員食堂、4階には船の原寸大図面を描くための原図室があったという。ワンフロアの広さは約1200平方メートル。4階は天井と梁(はり)、壁面の構造物だけのがらんどうの空間だ。

 原図室の床には手書きの設計図の跡が残されている。指でなぞってみると当時の活況ぶりが伝わってくるような気がした。

 見学の後は、地元のアーティストたちが制作した短編映画「鉄骨オペラ」を鑑賞。現在と過去が交錯するシュールな作品が新鮮だった。見学ツアーは10月と11月にも開催される予定だ。

 北加賀屋一帯には、アーティストのための宿泊施設やスタジオ、カフェなども充実。かつて造船で繁栄した街が、アートの力で元気を取り戻しつつある。

(ライター 橋長初代)

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