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九大に石積み、元寇防塁か 長さ17メートル以上、文献裏付け

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九大に石積み、元寇防塁か 長さ17メートル以上、文献裏付け

福岡市東区箱崎の九州大構内で見つかった、元寇防塁の一部とみられる石積みの遺構=20日午後 福岡市東区箱崎の九州大構内で見つかった、元寇防塁の一部とみられる石積みの遺構=20日午後

 九州大は20日、福岡市東区箱崎の同大構内で、蒙古襲来に備えて鎌倉幕府が造らせた元寇防塁の一部とみられる長さ17メートル以上の石積みの遺構が見つかったと発表した。文献から当時の薩摩国が箱崎地区に防塁を築いたとされており、それが裏付けられた形だ。保存状態が良く、構築方法などを分析する上でも貴重な史料となりそうだ。

 遺構は地下約1・3メートルで見つかり、加工した形跡のある40~70センチの石が、当時の博多湾の海岸線に並行して南北にほぼ直線に並んでいた。一部は、石が3段ほど積み上がった約0・9メートルの高さで残っていた。海側に大きな石を積むなどの特徴があり、文永の役(1274年)の後、薩摩国が造ったとされる元寇防塁の可能性が高いという。

 同大埋蔵文化財調査室の宮本一夫室長(58)は「博多湾全体を囲むように元寇防塁が築かれたことを裏付けるものだ」と指摘。さらに数段積み上げられ、高さが約2メートルに達した可能性があると分析している。

 元寇防塁は、九州各国が分担して博多湾岸の計約20キロに造られたとされ、これまで10地区が国史跡に指定されている。現地説明会は、21日午後2時から行われる予定。

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