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【エンタメよもやま話】中国に媚び「万里の長城」映画、でもマット・デイモン主役…ハリウッドご都合主義“人種差別”世界が激怒

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【エンタメよもやま話】
中国に媚び「万里の長城」映画、でもマット・デイモン主役…ハリウッドご都合主義“人種差別”世界が激怒

約1000年前の中国を舞台に、万里の長城の起源や謎に迫る米中合作映画「The Great Wall(万里の長城=原題)」(チャン・イーモウ監督)で白人のマット・デイモンが主役を演じることについて批判が起きていると伝える7月29日付英紙ガーディアン(電子版) 約1000年前の中国を舞台に、万里の長城の起源や謎に迫る米中合作映画「The Great Wall(万里の長城=原題)」(チャン・イーモウ監督)で白人のマット・デイモンが主役を演じることについて批判が起きていると伝える7月29日付英紙ガーディアン(電子版)

 例えば7月29日付の米CNNニュース(電子版)が報じていますが、本作について、台湾系米国人の人気女優、コンスタンス・ウーさん(34)がツイッターで「白人男性だけが世界を救うことができるという人種差別的神話は永遠に終わりにせねばならない」「このような作品が長らく存在し続けているハリウッドというのは病気である」「この作品は実際の事実に基づいていません。われわれのヒーローはマット・デイモンのような人物ではなく、(2014年にノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家の)マララ・ユスフザイやマハトマ・ガンジーやネルソン・マンデラのような人たちです」と訴えるなど“ステレオタイプの人種差別を助長する映画”との怒りの声が広がっているのです。

 実際、前述したガーディアン紙やインディペンデント紙といった欧米主要メディアも、本作に関し、ウーさんが訴えたような非難があちこちで高まっており、それをハリウッドに昔からある都合のよいごまかし(Whitewashing=ホワイトウォッシング)が原因であると非難しています。

 ハリウッドにおけるホワイトウォッシングで最も有名なものは、超大作「クレオパトラ」(1963年)で主人公(古代エジプトの女王)を英国生まれの白人、故エリザベス・テイラーさんが演じたことですが、他にも、実話に基づいた政治スリラー「アルゴ」(2012年)で、白人男優のベン・アフレックさん(44)が演じた主人公のCIAの技術運用担当者(トニー・メンデス氏)が実際はメキシコ人とのハーフだったりと、枚挙にいとまがありません。

 平たく言えば、ヒーローやヒロインは常に白人でなければならないという“白人優位思想”の成せる技なのですが、この古くて新しい“人種差別問題”に火が付いてしまったというわけです。

 しかし、ここまで読んだみなさんの多くは「中国人の観客はそんなこと気にせんわ。ハリウッド・スターのマット・デイモンが主演やし、金のかかった娯楽大作やから、何も考えん連中でどうせ映画館満員やろ」と考えたのではないでしょうか。

 少し前まではきっとそうでした。だがしかし。最近、中国人もハリウッド映画のご都合主義に疑問を持ち始めているようでもあるのです。

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