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【エンタメよもやま話】中国に媚び「万里の長城」映画、でもマット・デイモン主役…ハリウッドご都合主義“人種差別”世界が激怒

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【エンタメよもやま話】
中国に媚び「万里の長城」映画、でもマット・デイモン主役…ハリウッドご都合主義“人種差別”世界が激怒

約1000年前の中国を舞台に、万里の長城の起源や謎に迫る米中合作映画「The Great Wall(万里の長城=原題)」(チャン・イーモウ監督)で白人のマット・デイモンが主役を演じることについて批判が起きていると伝える7月29日付英紙ガーディアン(電子版) 約1000年前の中国を舞台に、万里の長城の起源や謎に迫る米中合作映画「The Great Wall(万里の長城=原題)」(チャン・イーモウ監督)で白人のマット・デイモンが主役を演じることについて批判が起きていると伝える7月29日付英紙ガーディアン(電子版)

 ちなみに製作費は約1億5000万ドル(約154億円)。中国で撮影した映画では過去最高額といいます。配給はユニバーサル映画、製作はレジェンダリー・エンターテインメント。ご存じの方も少なくないと思いますが、このレジェンダリー、もともとワーナー系の映画製作会社だったのですが、今年1月、中国の不動産大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)によって35億ドル(約3600億円)で買収されました(2016年1月11日付米紙ロサンゼルス・タイムズ)。

 ワンダ・グループは2012年に米大手映画館チェーン「AMCエンターテインメント」を買収し、世界最大の映画館の運営会社になるなど、ハリウッドに急接近を図っています。

 説明するまでもないですが、近く、世界最大の映画市場になる中国にすり寄り続けるハリウッドと、巨大なハリウッド・ビジネスの利権に食い込みたいワンダ・グループの思惑が一致して出来上がったのが本作というわけですね。

 「初恋のきた道」(1999年)などで日本でも有名なイーモウ監督(64)は、本作の製作意図などについて、前述のエンターテインメント・ウイークリー紙にこう述べました。

 「2008年の北京五輪のセレモニーを演出し、自信が付きました。私が真に望むことは、中国のカラーや文化的背景を世界中の人々に映画という言語を通じて伝えることです。われわれは中国の文化を(世界に)紹介するために映画製作(という手法)を使ったのです」

 そして本作の内容について「あくまでもファンタジー映画であり、モンスターは古代中国の魔物です。しかし、実際に起こった出来事のように描きたかったので、モンスター以外のさまざまな事柄についても科学的・歴史的な研究を積み重ね、リアリティーを追求しました」と訴えました。

人種差別を助長する“美白”映画…の声

 本作は中国で今年の12月、米国などでは来年の2月17日に公開されるそうですが、欧米では監督のこの説明を額面通り受け止める人はいません。それどころか、本作の予告編がユーチューブに投稿された7月28日以降、日本人が考えている以上の大変な非難が巻き起こっているのです。

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