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【関西の議論】全盲生徒に「時計見ろ」と発言、橋下流〝置き土産〟?でダメ教師もクビに

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【関西の議論】
全盲生徒に「時計見ろ」と発言、橋下流〝置き土産〟?でダメ教師もクビに

大阪市の職員基本条例に基づく分限処分の仕組み。「公の組織は民間より厳しくて当たり前」(橋下徹氏)として、処分対象を数値などで明確化した全国でも珍しい取り組みとなった 大阪市の職員基本条例に基づく分限処分の仕組み。「公の組織は民間より厳しくて当たり前」(橋下徹氏)として、処分対象を数値などで明確化した全国でも珍しい取り組みとなった

 市人事室は「公務員の処分は法律で『公正でなければならない』『法律に定める事由でなければ意に反して処分されることはない』と明記されている」と話す。教育公務員特例法では、「指導不適切教員」認定や改善に向けた研修、分限免職までの仕組みが定められている。このため、まずは適切に仕事を続けるよう改善に向けた研修が行われる。

 市教委は女性を現場から外し、市教育センターなどで約1年間かけた研修を開始。教師としてどういう言葉がけをすべきか、個々の生徒の状況把握の仕方はどうか-。業務研修の専門家である外部の講師も交え、公務員として、教師としての心構えから学ばせた。

 生徒が読めるような文字を書かない、書類が取りまとめられない-などの課題もあり、模擬授業や黒板の書き方も研修した。

 だが、研修で「なぜ障害のある生徒にあんな発言や対応をしたのか」と内省を求めても、女性は「うっかりしていた」と語る程度。それどころか「自分に課題はない」「課題が改善していないと言われる理由が理解できない」と最後まで反発したという。

 こうして「不適切である状態が改善されなかった」として、ついに女性は7月11日に分限免職となった。市教委幹部は「教員として個々の生徒に向き合う姿勢が、どうしても見えてこなかった」と残念がる。

能力不足でも安泰?

 分限とは「公務員の身分保障の限界」の意味で、犯罪や法律違反などによる「懲戒」とは異なる。法律には違反していないがこの限界を超えざるを得ない-。つまり「資質・能力に問題あり」と判断されたとき、分限処分は発令される。

 免職にできるケースは地方公務員法に「勤務実績がよくない場合」「必要な適格性を欠く場合」などと明記されている。民間企業の解雇にあたる形で、退職金は支払われる。

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