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【関西の議論】消える?闇市ルーツの〝日本一長い高架下商店街〟モトコー JR西の耐震工事で存続危機

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【関西の議論】
消える?闇市ルーツの〝日本一長い高架下商店街〟モトコー JR西の耐震工事で存続危機

JR元町-神戸間の高架下に続く元町高架通商店街。〝日本一長い高架下商店街〟といわれているが、存続の危機に立たされている=神戸市中央区 JR元町-神戸間の高架下に続く元町高架通商店街。〝日本一長い高架下商店街〟といわれているが、存続の危機に立たされている=神戸市中央区

 JR東日本は、高架下に店舗がある区間の耐震補強工事に順次着手しており、同社担当者は「テナントの意向や施工条件などによるが、基本的には工事中にも営業を続けてもらえるよう、別の場所を確保するようにしている」と話す。

 一方、モトコーと同じ問題を抱えるのが、広島市西区のJR横川駅北側の高架下にある飲食店街だ。同市によると今年1月、JR西と市が地元説明会を開き、高架橋の耐震補強工事のため、店主らに一斉退去を求めた。

 当初は29年3月を退去期限としていたが、店主らの強い反発を受け、30年3月まで期限を延長。高架下を区画ごとに分け、順次工事に入ることで一斉撤去を免れる方法も視野に、協議が続いているという。

 古くから商店や住宅などに活用されてきた高架下は、日本の文化の一つでもある。戦後約70年続いてきたモトコーの光を消さないよう、商店主らはJR西に再度、説明を求めている。

 神戸の歴史に詳しい園田学園女子大名誉教授(歴史学)の田辺眞人さん(68)は「次の震災に備えて耐震工事を進めたいJR西と、戦後のムードをこのまま残したい商店主、どちらの言い分にも理がある。互いに譲れる範囲で譲り合い、話し合いを進める努力をしないといけない」と指摘。その上で「今のモトコーの姿は歴史の中でつくられてきた。今後はJR西と商店主、市民らの手で、未来のモトコーをつくっていくことが重要になるのではないか」と話した。

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