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【iPS細胞の時代(1)】夢の治療があと数年で実用化へ 再生医療は「ストック細胞」で加速、大手製薬会社も本腰

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【iPS細胞の時代(1)】
夢の治療があと数年で実用化へ 再生医療は「ストック細胞」で加速、大手製薬会社も本腰

 研究員がのぞき込む顕微鏡の先にあるシャーレの中には、小さな組織の塊のようなものがある。直径はわずか1~2ミリほどだが、無数の生きた細胞で構成されている。神戸市の人工島、ポートアイランドにある大日本住友製薬の神戸再生・細胞医薬センター。研究員らが培養しているのは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作られた網膜の細胞だ。

 昨年8月、研究所に1本のプラスチック容器が届いた。入っていたのは、マイナス196度の液体窒素で凍結されたiPS細胞。ふたを開けると、研究員らは、立ち上る冷気の中にある小さな細胞を食い入るように見つめた。

iPSストック事業の“第1号”

 送り主は、iPS細胞の生みの親、山中伸弥が率いる京都大iPS細胞研究所。同研究所は、健康な人の細胞から、拒絶反応が起こりにくく他人への移植が可能なiPS細胞を作製し、企業や学術機関に提供する再生医療用ストック事業を昨年開始した。届いたのは、その第1号だった。現在は、このiPS細胞を増やし、さらにそこから網膜や神経の細胞を作り出しながら研究を進めている。

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