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「ごみの島」の豊島、産廃撤去作業が大詰め 迫る期限、新たな産廃も

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「ごみの島」の豊島、産廃撤去作業が大詰め 迫る期限、新たな産廃も

 不法投棄された産業廃棄物の撤去作業が続く豊島=7月、香川県土庄町  不法投棄された産業廃棄物の撤去作業が続く豊島=7月、香川県土庄町

 1970年代後半から90年までに大量の産業廃棄物が不法投棄され、「ごみの島」と呼ばれた豊島(香川県土庄町)で、産廃の撤去作業が大詰めを迎えている。平成12年6月に県と豊島住民が合意した公害調停に基づく処理期限は来年3月末。汚染土壌を含む総量約90万4千トンの約93%は処理されたが、新たな産廃が見つかるなど、予断を許さない状況だ。

 瀬戸内海にある周囲約20キロの離島・豊島。撤去作業は15年から始まり、見上げるほどあった産廃の山は姿を消したが、汚染された土壌を掘り起こす作業は今も続く。県と対峙し、住民運動を率いてきた安岐正三さん(65)は「どこに何が埋まっているのか分からない。本当に終わるのか」とため息をついた。

 県の事業許可を受けた産廃業者の不法投棄で高濃度のダイオキシンや鉛が検出され、住民はぜんそくを発症、風評被害にも苦しんだ。ハマチを養殖していた安岐さんは廃業せざるを得なかった。

 県は産廃を近くの直島(同県直島町)に運んで焼却・溶融し、無害化処理を進めている。県廃棄物対策課によると、ことし7月までの処理量は約84万トン。同課は「計画通りに進んでいる」と説明するが、5月下旬、廃棄物を取り除いたはずの区画でドラム缶数十個が見つかった。周辺の地下水からは基準値を超える有害物質も検出された。

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