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【昭和クルマ列伝】「MR2」はスポーツカーにあらず? 逆転発想が生んだミッドシップ

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【昭和クルマ列伝】
「MR2」はスポーツカーにあらず? 逆転発想が生んだミッドシップ

   

 開発コンセプトは「コストをかけず、運転の楽しいミッドシップ車をつくる」。トヨタが参考にしたのは伊フィアット「X1/9」。量産車をミッドシップに転用して大ヒットした小型スポーツ車だ。

 同様の手法でトヨタは大衆車「カローラ」のエンジン、ミッション、足まわりを前後逆に搭載してミッドシップ車をつくり上げた。もし本格スポーツカーを一から設計・開発すれば巨額な費用が必要となる。合理的なアイデアによってMR2は200万円台という手頃な価格で売り出すことができた。

 誰もが気軽にドライビングを楽しめるMR2は若い世代を中心に順調に売り上げを伸ばした。欧州では俊敏なハンドリングが高く評価され、米国では「ミスター2」と呼ばれ親しまれた。

 86年にはスーパーチャージャーによる過給で145馬力にパワーアップ。走りに磨きをかけた。

 当時の企業スローガン「FUNTODRIVE」(運転の喜び・楽しみ)通り、トヨタらしい巧みなクルマ作りが光る一台だ。(中村正純)

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