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【昭和クルマ列伝】シティターボIIの過激な隠し技! 度肝を抜いた110馬力ブルドック

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【昭和クルマ列伝】
シティターボIIの過激な隠し技! 度肝を抜いた110馬力ブルドック

 ホンダは83年11月、さらに過激となった「シティターボII」を投入する。「ブルドック」の愛称通り、ボンネットの巨大なパワーバルジ、張り出したブリスターフェンダーは迫力たっぷり。ターボエンジンは空冷式インタークーラーを得て110馬力に引き上げられた。アクセル全開で10秒間、過給圧を10%向上する過激な“隠し技”は熱い走りを追求するホンダらしい。

 軽い車体、短い全長、ワイド化された前後トレッドの恩恵でハンドリングは極めてクイック。峠道で大柄のGTカーを追い回す。なんとも痛快なホットハッチだ。ただし、急なカーブに高速で進入すると“3本足”になるトリッキーな挙動が難点だった。

 安全性も燃費も今ほどは重視されず、パワーや走りの良さがクルマにとって最大の価値とされた80年代。クルマ好きの若者の胸を熱くさせた時代だった。

(中村正純)

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