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「共謀の有無」焦点、経営者の妻24日に判決 筑後リサイクル店事件

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「共謀の有無」焦点、経営者の妻24日に判決 筑後リサイクル店事件

 福岡県筑後市で平成16~18年にリサイクル店従業員ら3人を殺害したなどとして殺人と傷害致死の罪に問われた経営者夫婦のうち、妻の中尾知佐被告(47)の裁判員裁判は福岡地裁(平塚浩司裁判長)が24日に判決を言い渡す。被告は夫との共謀を否定し無罪を主張。一方の夫、伸也被告(49)は「妻の指示」を認めており、この証言の評価が結論を左右しそうだ。

 事件への関与を直接問われた被告人質問の法廷。「夫や従業員に暴行を指示したことはあるか」と聞かれ、知佐被告は「していない」と言い切った。

 事件から約10年が経過し、被害者の骨しか見つからないなど、知佐被告の犯行を裏付ける物証はない。

 公判で検察側は知佐被告の関与を立証するため、伸也被告や事件当時に店で働いていた従業員ら計24人を証人として尋問。「『びんたしなさい』『げんこつしなさい』と命令された」「ゴルフクラブや傘を使って殴るように言った」。知佐被告の「指示」に関する具体的な証言を引き出した。

 検察側は無期懲役を求刑。幹部は「暴行は知佐被告の意向に沿ったものだ」とし、共謀の成立に自信を示す。

 これに対し、弁護側は伸也被告が自分に不利な証言をしないようにしていると指摘し「証言は変遷しており、信用できない」としている。

 知佐被告は公判で一貫して夫が勝手に暴行したと主張していたが、結審した9日の法廷で最後に意見を述べた際は「後悔している。いつでも引き返せるところにいたのに引き返さなかった。本当に申し訳ありませんでした」と涙を浮かべ、唐突に謝罪を口にした。

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