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「ただの疲れ」は勘違い 日常生活困難になる慢性疲労症候群…医者も理解足らず、啓発活動進む

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「ただの疲れ」は勘違い 日常生活困難になる慢性疲労症候群…医者も理解足らず、啓発活動進む

慢性疲労症候群の啓発活動をしている女性患者。飲食店などに啓発ポスターの掲示をお願いしている=大阪府枚方市 慢性疲労症候群の啓発活動をしている女性患者。飲食店などに啓発ポスターの掲示をお願いしている=大阪府枚方市

「ただ疲れ」ではなく、脳機能の異常の可能性

 CFSは約30年前に米国で報告された病気で、専門医が少ない。病気への誤った認識も根強く、CFS研究の第一人者で大阪市立大医学部付属病院・疲労クリニカルセンターの医師、倉恒(くらつね)弘彦・関西福祉科学大教授は「患者は周囲の誤解に苦しむばかりか、十分な診療も受けられずにいる」と指摘する。

 ある日突然、激しい全身倦怠(けんたい)感に襲われた後、半年以上にわたって、疲労感や頭痛、筋肉痛、思考力の低下といった症状が続く。「病名から『ただ、疲れを強く訴えているだけ』と思われがちだが、脳機能の異常が関わる病気」だ。

 発症のきっかけはインフルエンザなどの感染症、過重労働、精神的ストレスなどさまざま。これらが免疫に変調をきたし、脳神経系の炎症に繋がるとみられる。患者には免疫力を高める漢方薬やビタミンCなどのサプリメントを処方するが、「社会復帰できる人が20%。介助が必要なほど重症化する人が25%。55%は良くなったり悪くなったりを繰り返す」という。

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