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シャープ離れ深刻 消費者調査で「買いたくない」3割超 

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シャープ離れ深刻 消費者調査で「買いたくない」3割超 

シャープの新製品発表会でスマートフォンをPRするフリーアナウンサーの加藤綾子さん。ブランドイメージの回復が急務だ=東京都港区 シャープの新製品発表会でスマートフォンをPRするフリーアナウンサーの加藤綾子さん。ブランドイメージの回復が急務だ=東京都港区

 台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業傘下で経営再建を目指すシャープが、鴻海との資本提携に調印した直後に実施した消費者モニター調査で、「今後商品を購入したいと思わない」との回答が3割超に上っていたことが17日、わかった。長引く経営危機と買収劇の裏で、消費者のシャープ離れが進んだとみられる。今月中にも鴻海から社長を迎えて新体制に移行するシャープにとって、消費者の信頼とブランドイメージの回復が急務だ。

 調査は4月初旬、外部機関に委託し、関東と関西で20代~60代の男女計300人に同社のブランドイメージについて聞いた。その結果、経営再建について「がんばってほしい」とする回答が約7割に上った。

 しかし「今後も製品を購入したいか」との設問には、「そう思わない」と「あまり思わない」が計約31%となり、「そう思う」「やや思う」の計約25%を上回った。「わからない」は約43%を占め、消費者の信頼の揺らぎが浮き彫りになった。

 同社は営業現場で聞いた顧客の声も含め「社名、製品の製造国、品質が変わるのではないかと不安が広がっている可能性がある」と分析。経営危機以降は広告宣伝費をピーク時の半分以下に削減していたが、企業広告を再開するなどして消費者の不安払拭に取り組み始めた。

 「シャープは、これからも、シャープです。」

 モニター調査の結果を深刻に受け止めた同社は、こんな見出しの全面広告を5月下旬、新聞の全国紙5紙と地方紙46紙に掲載した。同月12日に発表した平成28年3月期決算で債務超過を明らかにし、ブランドイメージは崩壊寸前だった。

 6月には、フジテレビから今年独立したフリーアナウンサー「カトパン」こと加藤綾子さんを初起用し、スマートフォンのテレビCMを全国展開。ブランド再構築を本格化させている。

 シャープの西野正彦・ブランド戦略部長は「不安の声が寄せられているのは事実。安心して購入できる品質とサービスを約束し、シャープの方向性を示していきたい」と話している。

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