産経WEST

【水中考古学へのいざない(3)】琵琶湖湖底に眠る100余の遺跡 沿岸全域に水没村伝承 あの建物跡も!? 

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【水中考古学へのいざない(3)】
琵琶湖湖底に眠る100余の遺跡 沿岸全域に水没村伝承 あの建物跡も!? 

長浜城下の建物跡を潜水調査する琵琶湖水中考古学研究会のメンバー=平成27年9月(山本遊児さん撮影) 長浜城下の建物跡を潜水調査する琵琶湖水中考古学研究会のメンバー=平成27年9月(山本遊児さん撮影)

 †謎多き城長浜城

 日本最大の湖、琵琶湖(滋賀県)の底には100余りの遺跡が眠っている。湖周辺の各地には「かつての村や集落が湖中に沈んだ」という伝承が残り、今なお、神秘と幻想の世界に人々を誘う。

 2014年8月、日本の水中遺跡において画期的な発見があった。同県長浜市に位置する沖合約100メートル、水深約1・8メートルの湖底で、江戸時代後期の地震で水没したとみられる長浜城下の建物跡が確認されたのだ。

 その立役者は、滋賀県立大の学生や大学院生らで作る「琵琶湖水中考古学研究会」。2012年夏から潜水調査を始め、2年後、湖底に立ったままの8本の木製の柱(直径約17~20センチ、高さ約46~66センチ)を発見した。柱の周辺には建物の基礎部分として、こぶし大の石が直径約8メートルの範囲で円形に積み上げられていた。建物は東西2・1メートル、南北1・8メートルと小さく、19世紀初頭に建てられた鎮守社とみられている。

 日本の水中遺跡で建物跡が見つかるのは初めてで、しかも長浜城は豊臣秀吉の出世城として名高いが、往時の姿がほとんど分からない謎多き城でもある。その一端を垣間見ることができる歴史的発見に関わった同研究会代表で、当時大学院生だった中川永(ひさし)さん(28)に昨春、話を聞く機会があった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 琵琶湖湖底に眠る100余の遺跡 沿岸全域に水没村伝承 あの建物跡も!? 
  • 琵琶湖湖底に眠る100余の遺跡 沿岸全域に水没村伝承 あの建物跡も!? 

「産経WEST」のランキング