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遺伝子組み換えの大腸菌をシンクに流す 奈良県立医大の男性講師が3年間「怠慢だった」

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遺伝子組み換えの大腸菌をシンクに流す 奈良県立医大の男性講師が3年間「怠慢だった」

 奈良県立医大(同県橿原市)は16日、男性講師が、遺伝子組み換えをした大腸菌の培養液を今年3月までの3年間、殺菌などの適切な処理をせずに実験室から下水に流していたと明らかにした。奈良市内で報道陣に説明した車谷典男副学長は「法律違反を起こして大変申し訳ない」と陳謝した。

 大学によると、この大腸菌は毒素をつくらず病原性もない。下水処理場の塩素濃度で死滅するため「自然界に生き残り、環境に影響することはない」としている。

 講師は神経細胞の機能を調べる研究で遺伝子組み換え大腸菌を使い、月に1、2回程度、実験室のシンクに捨てていた。大学では通常、大腸菌を高圧滅菌装置で処理しているが、講師は「怠慢だった。(周囲に)人が少ないときに廃棄した」などと大学に説明しているという。大学は講師の処分を検討している。

 遺伝子を組み換えた大腸菌を実験室で用いた場合、生物の多様性に悪影響が及ばないよう、拡散防止が法律で義務付けられている。監督責任のあった教授は実験状況を把握していなかった。今年3月、内部の目撃情報で発覚した。

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