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【関西の議論】刀剣女子、歴女…「くずし字」学習アプリと解読システム、開発者も仰天の意外な需要

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【関西の議論】
刀剣女子、歴女…「くずし字」学習アプリと解読システム、開発者も仰天の意外な需要

オンラインゲーム「刀剣乱舞」のファンを中心に広まりを見せる「刀剣女子」。くずし字に興味を持っていることも分かった オンラインゲーム「刀剣乱舞」のファンを中心に広まりを見せる「刀剣女子」。くずし字に興味を持っていることも分かった

 現代、日本人でも江戸時代以前に書かれた「変体仮名」、「くずし字」を読める人は少ない。一説には、読める人が1万人を割ったともいわれている。文字とは、その国の文化歴史をひもとき、継承していくための大きな鍵、その読み手の喪失は大きな危機だ。そこで最近、スマートフォンを使ってゲーム感覚で学べるアプリやくずし字を解読するシステムが登場、話題となっている。それぞれ、あくまで学習の補助だったり、まだまだ精度に改善の余地があったりするが、専門家以外にも意外な需要があることが判明した…。(安田奈緒美)

解読するには「まず覚える」必要あり それでも大人気

 平安時代から近世まで日本で広く使われていた「変体仮名」。例えば、ひらがな「け」に対して「介」や「希」「気」「計」「遣」など複数の字母、パターンがある。さらにそれら漢字が「くずし字」となってしまうため、現代、戦国武将の書簡や浮世絵に書かれた文字を読みたくても、国文学者や歴史学者といった知識を持った一部の専門家にしか読むことができなくなっている。

 そこで、大阪大学大学院文学研究科では、スマートフォンやタブレットを持つ人であれば手軽にくずし字の学習ができるアプリ「KuLA」を開発。江戸時代の本から収集した3000以上の用例を収録しており、学習者はそれらの膨大な画像から変体仮名、くずし字を覚えることができる。

 アプリは、国文学・日本史の研究者や、地震やオーロラといった自然現象についての過去の記述を調べるために古い文献を読む必要のある理系研究者ら限られた専門家の需要を想定していた。ところが、今年2月に公開するとダウンロード数は1週間で4500回以上、Androidの新着アプリランキング(教育・無料カテゴリ)で1位にランクイン。5月下旬までにはダウンロードが約2万回となり、開設当初目標にしていた年間1万回をすでに超えた。今年中に3万回を突破する見込みという。

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