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ビジネス街、大阪・船場にも外国人観光客取り込め 着物体験施設がオープン 中国語にも対応 

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ビジネス街、大阪・船場にも外国人観光客取り込め 着物体験施設がオープン 中国語にも対応 

70種類以上の中から好きな着物を選ぶことができる=大阪市中央区 70種類以上の中から好きな着物を選ぶことができる=大阪市中央区

 急増するインバウンド(訪日外国人)客に気軽に着物を楽しんでもらおうと、外国人観光客向けの着物体験施設が先月、大阪・船場にオープンした。「着物のテーマパーク」をコンセプトに、着付けはもちろん、記念撮影をしたり、そのまま外出したりすることも可能だ。中国語などを話せるスタッフも常駐。ミナミを起点として、大阪城や海遊館といった観光スポットを訪れる客の通過点になりがちな大阪のへそ・本町にもその勢いを取り込もうと躍起になっている。(芦田彩)

 「テーマパークのように、着物をとにかく楽しんでもらいたいんです」

 大阪市中央区の船場センタービル10号館に先月15日、着物体験施設「和爽美(わそうび)」を立ち上げた市交通局の外郭団体「大阪メトロサービス」(同市西区)の前川義明さん(57)はこう話す。

 着付けの過程も楽しんでもらおうと、着付けコーナーには間仕切りなどを設けず、ビル内の通路を歩く人からも見えるつくりに。桜が満開の大阪城や、灯籠が置かれた坪庭など3種類のセットで自由に写真を撮影でき、「雨の日でも観光気分が味わえます」(前川さん)。

 外国人が好みそうな鮮やかな色や柄の着物を約70種類そろえた。男性用や子供用もあり、カップルや家族でも利用できる。体験メニューによっては、着物を着たまま大阪観光に繰り出すことも可能だ。

 また、日本文化を少しでも味わってもらおうと、無料の日本茶サーバーを設置。日本人形や扇子などの土産品を販売するコーナーもある。

 英語や中国語、フランス語が話せるスタッフが常駐し、日本語の分からない外国人にも柔軟に対応する。

 前川さんによると、難波や心斎橋などミナミ周辺は訪日外国人客で連日にぎわっているが、オフィス街である本町はまだまだ少ないのが現状。大阪城(同市中央区)や海遊館(同市港区)などの人気観光スポットに向かう際の通過点となっていることから、本町にも外国人客を取り込もうと、市営地下鉄本町駅に直結する船場センタービルに同施設をオープンさせた。

 オープン後の1カ月間で、中国や韓国、インドネシア、アメリカ、イタリアなど9カ国(日本を含む)から計約150人の観光客が訪れ、着物を体験した。今後、夏祭りの季節に合わせて浴衣も取りそろえる予定で、前川さんは「さらに周知徹底を図り、日本の文化を大勢の外国人観光客に楽しんでもらえれば」と話している。

 午前10時~午後6時半。料金は、施設内での体験が1100円、外出(2時間)も含めた利用は2200円。日曜・祝日休館。日本人の利用も可能。問い合わせは和爽美((電)06・6227・8864)。

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