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【関西の議論】「特攻の歴史」体現する鶉野飛行場 米英が恐れた最新鋭戦闘機「紫電改」も…戦後70年経て再評価

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【関西の議論】
「特攻の歴史」体現する鶉野飛行場 米英が恐れた最新鋭戦闘機「紫電改」も…戦後70年経て再評価

先の大戦末期、日本海軍が本土決戦の切り札として投入した最新鋭戦闘機「紫電改」の実物大レプリカ=鶉野飛行場(上谷昭夫さん提供) 先の大戦末期、日本海軍が本土決戦の切り札として投入した最新鋭戦闘機「紫電改」の実物大レプリカ=鶉野飛行場(上谷昭夫さん提供)

 「鶉野(うずらの)飛行場」(兵庫県加西市)をご存じだろうか。第二次大戦中に姫路海軍航空隊の搭乗員を養成するために建設され、多くの特攻隊員が飛び立った拠点だ。戦時中の日本の飛行場といえば、特攻基地として知られる鹿児島県の「知覧飛行場」や「鹿屋飛行場」が頭に浮かぶ人も多いかもしれない。実は鶉野飛行場も、隣接する組立工場で日本海軍が本土決戦の切り札として投入した最新鋭戦闘機「紫電改(しでんかい)」が生産された歴史的背景に加え、滑走路や防空壕(ぼうくうごう)など多くの遺構がほぼ完全な姿を留める全国でもまれな旧軍施設。戦後70年を経て戦争体験者が少なくなる中、その歴史的価値が見直されているのだ。加西市は国から滑走路の払い下げを求めて「戦争史跡公園」として整備を進めるなど、戦争を学ぶ拠点として注目を集めている。

突然の特攻隊結成

 「本日、全国の海軍実用機競艇演習航空隊を持って第十航空艦隊を編成し、その所有全機をあげて特別攻撃隊とする」

 《昭和20年2月8日朝。姫路海軍航空隊の司令、露木専治(つゆき・せんじ)大佐の訓示が響き渡った。突然の全員集合。思い思いの休日を過ごしていた同隊の訓練生らは鶉野飛行場に集められ、直立不動で訓示を聞いた。米軍との本土決戦に対抗するため、神風特攻隊「白鷺(はくろ)隊」が編成されることになった》

 戦史研究家で、飛行場跡を戦争遺産として残す活動に取り組む「鶉野平和祈念の碑苑保存会」メンバーの上谷昭夫さん(77)によると、この日を境に鶉野飛行場の様相は一変した。

 《隊員たちは「特攻隊に志願を希望する者は翌日までに飛行長に申し出るように」と言い渡された。訓示から2日後の2月10日、約100人の特攻隊員の名前が発表された》

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